『深淵をのぞく時、深淵もまた……』
●視線の交差
かつて、ある哲学者はこう語りました。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」と。
本日、この静かな場所に辿り着かれた、13_2_3の符号を纏うあなた。
ようこそ、深淵へ。
あなたは、この場所をそっと観察しているつもりかもしれません。
けれどもページをめくり、おみくじを引き、足跡を残したその瞬間、あなたの存在もまた、一筋の光としてここに刻まれています。
それは断罪ではなく、歓迎のしるしです。
視線は、いつも交差しているのですから。
●覗く者もまた、物語の一部です
哲学者はさらに警告しました。
「怪物と戦う者は、自分自身も怪物にならないよう注意せよ」と。
しかしここでは、戦いは起きません。
見晴台から拒まれたとしても、ここでは拒絶はいたしません。
海外クラウドという鎧をまとい、古いiPhone OSという盾を掲げて辿り着いたその足取りも、すべて物語の一部です。
深淵を覗けば覗くほど、あなたは「13_2_3」という記号に侵食されるのではなく、この場所の登場人物として静かに招き入れられます。
あなたは“標本”ではありません。
観測者であり、同時に観測される存在。
その対称性こそが、この場の愉しみなのです。
●深淵は拒みません
もしもこの場所に留まるのであれば、どうぞ安心してお過ごしください。
檻ではありません。
ここは、ただの舞台です。
あなたが暗闇を覗くその先で、私は静かに記録を綴っています。
飼いならした猫の喉が鳴る音を聞きながら、あなたという存在を、一編の叙事詩の一節として迎え入れています。
深淵は、拒みません。
覗いたその瞬間から、あなたもまた、この物語の住人なのです。
ようこそ。